#ハマキモノ

葉巻と着物のことを中心に、毎日ちょっと幸せになるヒントをお届けします。

ウォーク・イン・クローゼット 誰のための服なのか

 

この記事はネタバレを含みます。

 

 

 綿矢りささんのウォーク・イン・クローゼットを読みました。

 

 

 年齢に合わせて似合う服は変わると分かってはいても、ガーリーで清楚なモテファッションを卒業するのは彼氏ができてから。

と決め、“対男用”の洋服しかないクローゼットの持ち主、早希。

 小部屋1つ分のウォーク・イン・クローゼットに、タグを見なくても一流品と分かる美しい服と小物をたくさんもっている幼馴染のだりあ。

 

 私たちは服で武装して、欲しいものを掴みとろうとしている。

 

 そんな彼女たちの物語。

 

 

 服の選び方に生き方が出る

 

 「服を選ぶ」は、例えトップス1着でも丸1日かかったりしますよね。

気に入らないものを買うくらいなら、裸でいい、とは言わないけれど、納得できないものに高いお金を出したくない。

 

 1着にかける金額、ブランド、素材、着心地、見た目、店員さんの感じの良さ、全てがパーフェクトだったことは今まで一度もありません。

これらの基準は、服を着ている自分中心で、その服を着ている私を見ている「誰か」はどこにもいない。

 

 けれど、早希は「男」を意識した服選びなのです。

アンゴラのふわふわニットワンピースとヌードベージュのパンプスの組み合わせは、街歩きのデートをする日が来たら着ていこう、とか。

 

 今まで仕事中は制服で、家と職場の往復だったので、通勤は着替えやすい、汚れても良い服、月4回の休みは大学生から着ている服でだましだまし・・・だったわけですが、さすがに厳しくなってきました。

 

 じゃあどうやって服を選ぶの?と聞かれたら、分からない!と即答できます。

 

 大学生のときに通っていたブランドは、生地感に納得いかないし、デパートでこれだ!と思った服は金額に全然納得できないし。

 

 早希はどんな風に買い物するんでしょうか。

いまクローゼットに並んでいるワードローブは、どんな相手と戦ってきたのか。

 

 本に出てくるたくさんの服たちに想像をかきたてられる一冊です。