やりきる才能を持つ

 

 

 社会人にとって「3年」はキーワードで、会社に勤めたらまずは3年やってみろという意見もちらほら見かけます。

 

 私の場合、シガーバーに勤めて3年になるわけですが、来月閉店することになりまして、否が応でも次の仕事を見つけなければならない状況になってしまいました。

 

お客様からは「バーテンダー続けるの?」とか、「葉巻に関わる仕事に就くんですか?」と聞かれるのですが、いまは明確な答えを出すことができません。

 

 

 3年間やってみて、この仕事は自分に向いているなと思うところは多々あります。

 

いろんな方のお話聞くのも好きですし、葉巻吸うのも、お酒飲むのも好きです。

 

 けれど、これからずっとバーテンダーをやる、と言えるほどの覚悟はありません。

カクテルを作れないのでバーテンダーと言っていいのかすら怪しいところですが。

 

 

「本気出してないだけ」は通用しない

 

 

 

 子供のころ、テストの低い点数を見ては「今回はちゃんと勉強してない」と言うのが口癖でした。

 

心のどこかで、「自分が本気を出せば100点くらい余裕で取れる」という謎のプライドがあり、勉強していない状況に焦ることもなく過ごした結果、大学受験でてんやわんやしたのはまた別の話。

 

 私は「必要な時に努力ができる」才能が存在すると思います。

 

子供のころのテストがそうだし、仕事もそう。

 

 バーテンダーとして、もしくはシガーやお酒の専門家として、誰にも負けないだけの努力をしたのか、本気出したのか、と言われたら、

 

答えは NO です。

 

お客様の好みを聞いて出した葉巻やお酒はたいてい当たりますが、自分の経験をもとにしたフィーリングで、根拠を説明しろと言われても言語化は難しい。

 

「この葉巻はコネチカット葉を使ってるからこんな味で、」とか「このお酒はスペイサイドで蒸留してるから、」とかバーでの会話っぽいものはできません。

 

本読んだりするだけで簡単に得られる知識すらない状態でバーでの仕事を辞めていいのか、悩むところです。

 

 やりきったからこそ見える世界があるはずだから。

 

仕事でもなんでもやりきるかどうかを決めるのは自分です。

 

 私には「これはやりきった」と言えるものが無いので、これから先「やりきる才能」を持って何かに挑戦したいなと強く思います。